うなぎを焼く香ばしい臭いは本当に食欲をそそります。
知らない土地でも駅前や食堂街を歩くと大抵うなぎ屋にたどり着くものです。最近、銀座裏のひょうたん屋で食べた蒲焼は関西風で美味でしたし、下関若狭屋のひつまぶし茶漬けもお勧めです。
 同じ格好でもアナゴは独特の香りがあるので食べませんが私はうなぎが大好きです。食欲がないときや旅行先ではよくうなぎを食べたいと思います。 
 うなぎの生態は謎が多いとされます。近年の研究ではグアム島やマリアナ諸島辺りで産卵し、5㎝ほどのシラスウナギは東南アジア沿岸にたどり着き川を遡り成長そうです。鮭とは逆の過程を辿ります。小学生の頃厚狭川に竹籠を沈め捕まえた思い出がうなぎありますが、ぬるっとした感触は今でも好きになれません。
 夏バテ防止にうなぎを食べる習慣は古く「万葉集」にまで遡るとされます。ほとんどが養殖で、日本では静岡、鹿児島、愛知、宮崎などが主な生産地です。近年では台湾、中国からの輸入が多いと知りました。
 食べ方は蒲焼が一般的ですが、関西は直焼きすることで程好い歯応えが楽しめるし、関東は蒸してから焼くことでふっくらした食感が楽しめます。私はどちらかというと関西風が好きです。うなぎは高タンパクでビタミンやミネラルが豊富であり目にも体にも良いのでお勧めの食材です。
 久しぶりに小倉田舎庵に出かけ鰻丼を食べたいと思います。  (T.A)