医学生当時友人と長野善光寺、松本城そして上高地を訪れました。それ以来半世紀以上の歳月が流れたことになります。上高地は今一度と思いつつ行けなかった所ですが、今回思い切って再訪しました。自然保護のため自家用車の乗り入れは禁止されているので、乗り合いバスに15分間揺られ、一般的な道順だという大正池で下車しました。河童橋まで自然豊かな梓川の清流に沿い雄大なスケールの穂高連峰を眺め1500mの高地に生息する草花や動物に感動しながら大自然を心ゆくまで堪能することができました。
     P1020415.jpg
   50年を超える歳月の上高地はそのままの姿でしたが、大正池の枯木は半減し少し風情を損なっていました。
     P1020419.jpg
   田代湖脇の沼地には、「さぎすげ」の白い花が咲き揃い穂高連峰とよくマッチしていました。
     P1020424.jpg
   歩道のすぐ側の小川では、可愛いカモの親子が人を恐れず近づいてきました。 
     P1020431.jpg
   焼岳の噴火で大正池ができたといわれますが、その時の枯木は年々少なくなっているそうです。
     P1020437.jpg
   豪雨の後でしたが、雪解け水なのでしょうか?梓川は清くとても冷たかったです。
  明治26年宣教師のウェストン氏は秘境上高地と穂高連峰の槍ヶ岳を訪れ、広く世界に賞賛したという記念碑と説明が残されています。日本では登山は信仰と修行を目的としていましたが、氏はレジャーとして広く知らしめ日本近代登山の父と言われるそうです。四季折々自然を求めて訪れる人々は後を絶たず、日本有数の山岳景勝地である上高地に日々雑踏に過ごす人々が惹かれるのはよく理解できます。
   
     P1020435.jpg
   大正池と河童橋の中間に日本近代登山の父と言われるウェストン氏の記念像があります。
     P1020445.jpg
   あいにく雲に覆われ穂高連峰の頂は見えませんが、雄大な山岳地に魅了され若ければ登りたい心境でした。
     P1020446.jpg
   
   登山姿の人々が溢れていました。最近は若い女性グループの山おたくが多いそうで、
   キャンプを兼ねて都会から女性ばかりで訪れるのが流行っているそうです。 
     P1020451_20120724065041.jpg
   一般的散歩コースの最終地「河童橋」はよくテレビでも放映されます。橋からの眺めは素晴らしく、
   両サイドにはホテルや売店が点在し人が溢れています。美味しい天然水が豊富に出ていました。 
  三度訪れることは叶いそうにありませんが、日本有数の山岳景勝地「上高地」の自然が損なわれることなく
  残され、いつの世も憩いを求めた人々が悠久の大自然に浸ることができるように願わずにはいられません。
                                              (T,A)