高齢で受診が難しくなられましたが、短歌をしたためた達筆便を定期的に届けてくださる方がおられます。ご婦人は目が霞むようになり10年前に白内障手術を当院でなされました。ほかに眼病があり視力は回復してもすっきり感がないそうですが、毎日のように短歌と絵日記を欠かさず書くのを生きがいとされています。
最近No,50 の絵日記帳が送られてきました。その中に随想や短歌が三大紙に掲載された記事が張り付けられていました。
新聞掲載の記事は、愛しいご主人に先立たれた悲しみを乗り越え、懐かしい思い出が素直な気持ちで表現されております。また、曾孫さんとの触れ合いがユーモアたっぷりに詠まれております。
「じゃんけんぽ婆と曾孫の一つ芸 グーでもパーでも手を叩き笑む」
絵日記を読み短歌を拝見していると気持ちが和みます。米寿を迎えられますが、まだまだお元気で絵日記や短歌に精進いただきたいと思います。 素晴らしい方との出会いは感謝です。 (T、A)
「振り向けば誰も居らない川土手を 夕焼け小焼けと声出し帰る」
「うたた寝の幼き曾孫の名を呼べば 眠ったままでにこりと笑む」
「一日一日小さな幸せ拾い寄せ わが残り世を楽しく笑顔で」