昨年秋から大学病院に入院されたHさんの病状を案じていましたが、年末に無事退院され大変嬉しく思いました。何度も手術されましたが、苦痛に耐え医師や看護師の指示や看護を信じ、つねに感謝の気持ちを絶やさず、入院中に卒寿を迎えて病院関係者からお祝いの寄せ書きを貰われました。これは模範的な患者でありスタッフの心を動かしたからと思います。当院はしばらく処方箋のみですが、5年も続いている文通の友に卒寿と退院のお祝いをしなければと考えています。

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 長期入院生活を終えた心境は やはり我が家が一番だと思います

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 療養生活で書き上げた詩集が好物と一緒に送られてきました

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 卒寿祝いを医師・看護師・患者さんから受けられたのは本人のお人柄だと思います

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 誠意を尽くした医師・看護師からの寄せ書きは特別なことでしょう

 

 Hさんの詩集から入院前後の詩を一部ですがご紹介します。お人柄やお気持ちがよく分かります。まだ通院生活が続きますが白寿まで頑張りお好きな詩を沢山詠んでもらいたいと思います。

 

「入院の前に杖つき家巡る 不思議な想い小花と語る」

「次々と考えもせぬ荒波も 最後の修行と哲学の途」

「孫の来てブログの猫を愛しげに 語り見せくれ病中見舞いに」

「定まりし心清しく手術室に 婆をゆだねり人々に目礼」

「眼がね越し見つめる瞳豊かなる 誰も持ち得ぬ宝石の瞳」

「ストレッチャー術後の部屋に看護師さん 笑顔で迎えて下さる嬉しさ」

「お婆ちゃん七海が病気治してあげる人 笑みて優しい女医さん気取り」

「夜となく昼となく座る便器は長年の 心のゆとりの支えと成りて」

「老いと病杖に分かちて歩く道 口紅色のコスモスゆらぐ」

「雪景色退院の庭しみじみと 山茶花は雪の帽子被りて」

「半年の入院生活わが趣味も 食事裏紙メモしてとどむ」

「穏やかな外気にふれしひとときを 白梅紅梅黄梅愛とし」

「母さんの日々の愛嬌変わりなき サロンパス匂いに感謝の涙」