第70回山口県医謡大会が今週の日曜日に防府市で開催されました。終戦後間もなくから年1回続けてきた県医師会の同好会ですが、最盛期には会員・家族・関係者が70名ほどいました。が、高齢化加速と若い方の入会がほとんど無いことから現在は約15名ほどとなりました。県内各地持ち回りで開催し、謡曲・仕舞・舞囃子と一日中賑々しくしてきましたが、衰退した今では山口市と防府市のみ、しかも午後からと寂しくなっています。
 
  
  P1020351.jpgP1020353.jpg
  謡だけでなく男女ともに仕舞があると舞台が華やかになります。
 私は父が時々謡っているのを聞いていたので学生当時からごく自然に関わりました。医局当時忙しくて中座しましたが、その後再開し年数回の発表会でどうにか人前で謡えるようになっています。40数年修養しましたが進むほどに奥が深いものだと感じます。たまに心静め、幽玄の境地に浸るのは良いものだと感じています。
   
   P1020359.jpg
  舞囃子は笛・鼓・太鼓で賑やかですが、素人の集いなのでテープに吹き込んだものが使われます。
  P1020360.jpg
  年数回紋付袴で舞台に上がり、元気で仲間と一緒に趣味が楽しめることを幸せに思います。足が弱り正座が続かず座椅子を使うことが多くなりましたが、声が出せる間は続けたいと思います。
 謡曲に限らず、日本の伝統芸能に若者の関心が薄れていくのを寂しく思うのは私一人ではないでしょう。古き良きものが徐々に失われつつある現状を大変残念に思います。念のためどの写真にも小生は写っていません。
                                              (T,A)