お昼休みに宇部市ときわ公園内にある石炭記念館に行ってきました。この記念館は宇部市の基盤である石炭産業の歴史を保存するため市民の寄付で昭和44年に作られ、約3,000の機材と資料が展示されています。今日の宇部市発展は渡辺翁はじめ多くの企業家はもちろん悪条件下での労働に耐えた炭鉱夫達のお蔭であることがよく理解できました。
常盤公園前から見た石炭記念館の全景です。
坑道模型を通り坑内体験ができます。
坑夫がトロッコに石炭を積み込んでいます。
坑内婦が力を合わせトロッコを引き上げる南蛮棒を押しています。
宇部市内だけでなく海底に幾重にも炭田が伸び、沖の山炭田は海底電車が通り約6㎞沖まで採掘されました。
今回、筑豊の田川炭鉱で若い時期に坑内作業を体験された画家山本作兵衛氏の個展が開催中でした。私は初めてこの記念館を訪れましたが、多くの挿絵が展示してあり、過酷な環境のもとで石炭を採掘した状況を知ることができました。
山本氏は坑夫として坑内作業に昭和33年まで従事されていました。9月29日まで開催されています。
坑内はとても暑く坑夫はふんどしのみ、ヤマ女は上半身裸で作業したそうです。(山本氏絵)
40㎝しかない炭層では這いつくばった過酷な採掘だったようです。
石炭記念館はじめ贅沢な施設を備えた常盤公園のときわ湖には白鳥が居なくなり訪れる人も少なく、家族連れが何組か訪れていましたが、遊園地の遊戯具も止まり寂しい気がしました。この公園の湖畔一周は約6㎞あり散歩コースには最適です。健康保持にも気分転換にはもってこいの環境だと思います。どの季節に訪れても素晴らしい公園であり行くたびに見直しております。
白鳥・黒鳥がいないときわ湖は寂しい感じがします。
無料だし四季折々訪れたい公園だと思います。多くの方が利用するように願っています。 (T.A)