子供心に父親が時々下手なお経のような声を出すのを聞いていました。その声が耳に残っていたのでしょうか、大学時代友達に稽古見学に誘われた折、自然に謡曲を受け入れることができました。
 卒業後しばらく遠ざかりましたが、山口日赤就職中に同好会に誘われ再挑戦してから早40年を過ぎようとしています。何事も浅学菲才で成果は上がりませんが、年数回の大会前には否応なく稽古するのでどうにか様になると言われるようになりました。
 宇部に帰ってから師事した師匠の追悼50周年記念大会が先だってありました。多くの方にお出かけいただき有意義な一日でした。
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 観世流「石橋」シテを謡いました。重習なので裃(かみしも)を付けています。
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 大阪から来られる無形文化財である師匠が舞われた仕舞「弓八幡」はさすがでした。
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 所属しているRCクラブの中国人留学生山大工学部の庄麗さんが熱心に見学してくれました。
 近年若い人々の古典芸能に対する関心が薄れ、高齢化が進み同好の士が減少するのを残念に思います。結婚式の形式が変わるなどして謡う機会が少なくなりましたが、謡曲は腹式呼吸で大声を出するのでストレス解消や健康保持に役立ちます。関心がある方はぜひご一報ください。         (T,A)