とくに理由はないが、人様に伝える良い話題もなく、春先からブロブ掲載を中断していました。が、またサボリ癖がでたと指摘され、迷惑をかけない範囲で再開することにしました。

 

花粉症の時期を過ぎ、ほっとしていたところ、今月上旬から宇部地区でアデノウイルス感染症が流行ってきました。当院は県感染症対策の定点に指定されていますが、先週7例、今週はすでに13例を報告しました。

家族感染の事例が当院では2件確認し、担当学校に注意しました。これからプールの時期になるので、最善の注意がいると考えます。学級閉鎖や休職を考えると、眼科・小児科の外来感染予防は当然ですが、学校や地域への啓発活動が大事だと考えています。一日も早い消退を願っています。

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アデノウイルス感染による急性結膜炎は、潜伏期間が1週間前後あり、突然違和感を伴って強い充血を    来たします。薬剤効果少なく、10日程で軽快しますが、人によっては事後角膜炎を伴うことがあります。幼児の場合右上のように偽膜を作り、放置すると瘢痕化します。必ず受診するようにしましょう。

 

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図のような経過を辿ります。薬剤効果は少なくとも、混合感染や角膜炎予防のため、受診し経過観察が必要です。確定診断には80%の確率で、眼脂を採りテスターで判定することができます。接触感染ですから、良く手を洗い、ハンカチなどは煮沸消毒しましょう。