ドライブの途中惹かれるように長門深川湯本の谷間深くひっそりと佇む大寧寺に立ち寄りました。この寺は1410年大内氏16代盛房の子孫鷲頭弘忠が開山した歴史のある漕同宗の古刹です。家臣陶晴賢の反逆で大内義隆父子が山口を追われこの地で自害したとされ、本堂隣の裏山に主従の墓地遺跡があります。境内にはもみじが多く秋はさぞ晴れやかであろうと思いました。
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本堂
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山上に大内義隆、下方に家来の墓がある
 境内に沿って流れる川に苔生した古い石橋を見ます。この盤石橋は岩国の錦帯橋、山口の虹橋と共に防長三奇橋といわれ自然石を組積み作られていますが歴史的文化価値が高く評価されてるようです。また、境内の奥には商売の神様として長門深川地区の信仰を集める長門稲荷神社があります。明治維新の折縁あって愛知県豊川市の豊川稲荷から分社されたとのことです。
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盤石橋
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境内案内図
 静寂な古刹に寄り、ひととき古に思いを寄せることができてよかったと思いました。        (TA)