毎秋のことですが、学校医をしているK中学校から今年度は3年生全員への講話を依頼されました。
これまで近視予防やコンタクトレンズに関する内容でしたが、昨年度から色覚異常について頼まれ出向きました。
異常者の多くは、赤と緑の判別がつきにくい赤緑色覚異常。左は正常、中央と右は保持。
文部科学省局長並びに担当課より、各関係機関に通達が出されました。
「差別に繋がる。多くは日常生活に支障がない。」ことから平成15年以来学校での色覚検査は廃止されました。が、日本眼科医会や学会は忠告してきました。
近年、就職で戸惑う事案が増えていることから、国は希望者に対し、学校での適正な色覚検査の指示をやっと出しました。男性5%の子供達が進学や就職で戸惑わないよう、在学中に知ることは必要と考えます。講話では希望者への健診は大事だと先生や生徒に諭してきました。