昨秋は寒村の我が家の庭や畑に柿が沢山成りましたが、異常気象のためか早々と虫がつき庭を汚して困りました。私が小さい頃は甘いものに飢えずいぶん柿を食べていましたが、豊潤な世の中では子供たちはほとんど柿に興味を持ちません。今年は山に食べ物が多いせいかタヌキや烏すら見向きもしません。私は可哀そうな柿を田舎に行くたび採って食べますが1,2個がせいぜいです。
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   大半は年末までに落ちてしましましたが、この柿は皮が固いので正月過ぎても木で熟成し美味しく食べられます。 
 甘柿は富有柿、実がゴマ模様の不完全甘柿は2種類、渋柿は西条柿ほか3種類あります。お正月を過ぎて渋柿が熟す「はがくし」は‐(このように呼んできましたがどのような字を書くのでしょうか?)熟柿が好きな者には有難いものです。食べた後少し渋みが口に残るのは難点です。虫食いでなく木で熟すので安心ですが、好んで食べる方は少なく人気がありません。でも真っ赤な実が青空に映えるのは捨てがたい情景です。
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   丁寧に採り、喜んで食べてもらいたいと持参しても年寄しか受け取ってもらえません。
 
  木を低くしてもぎ易いように数年おきに切ってもらいますがすぐ大きくなります。子供たちが食べなくなった柿の木は切ってしまいたいと思うことがありますが、懐かしい風物詩としても私が生ある限りそっとしてあげたい気持がしています。                                  
                                         (T、A)