増え続ける糖尿病や癌など慢性疾患について数年前から国が地域連携を推進させています。これに伴い宇部地区の内科医と眼科医は4年前から勉強会を通じて糖尿病連携手帳を作成し患者さんの健康管理に役立てています。この連携手帳は受診時に必ず持参してもらいますが、内科医と眼科医が症状や進行状態を記入し連携することにより一目で患者さんの全身状態や合併症の程度が把握でき治療に役立てています。
内科医用と眼科医用がありますが、最近は1冊になったものが多く使われます。
これは眼科用ですが、それぞれの下段を利用記入する医師もいます。
糖尿病の患者さんは約900万人とされ予備軍を含めると2000万人を優に超えるといわれます。進行すると合併症を併発しますが、眼、腎臓、神経を侵される割合が高く3大合併症といいます。糖尿病網膜症による失明率は緑内障と共に大きな比率を占めています。自覚することが少ない糖尿病ですが、診断されたら必ず眼底検査を受けられることをお勧めします。内科主治医に記載してもらった連携手帳は眼科ほか専門医の受診時には必ず持参し記入をしてもらうようにしましょう。この手帳を役立て患者さんの眼がいつまでも見えるようにお手伝いしたいと思います。
内科医と眼科医が共同で作成した連携手帳は少し大きいが便利です。