誕生日が近づいたある日、乗用車免許更新のための高齢者講習の通知が届きました。
早速自動車学校に予約の申込みに行きましたが、申込者が多くて1ヶ月半先の講習会となりました。
加齢とともに体力・気力が衰えるので、視力低下、難聴など伴っても仕方がありません。日頃の診察で視力や視野の悪い患者さんを診ていると、時々車の運転は大丈夫だろうかと心配します。交通安全のため高齢者講習はやはり必要かもしれません。
私自身、最近目や体が疲れて車の運転は2時間が限界となり、ゴルフのボールはどこに飛んだか行き先が分らず同伴者に迷惑をかけることが多くなりました。視力は0,8ありますが、かすみは高眼圧症や白内障のためと考え、まだ余生を楽しく過ごしたいので、近い将来白内障の手術をしてもらおうと考えています。
若い頃に交通違反の経験はありますが、最近は気をつけて免許証はゴールドです。車庫入れが下手になり、ちょっとした不注意で車を傷つけることが多くなり、安全運転を自分に言い聞かせています。
先日ドライブに誘われ出かけました。運転しなくても目は疲れますが、山道に入り新緑を眺めていると、爽やかで目の疲れが取れたように感じました。
学術的には十分な説明ができませんが、緑は可視光線の中でちょうど真ん中あたりの波長に位置しており、網膜に負担をかけず、緑色に囲まれていると疲れがとれて集中力が保てるとされています。みなさん緑豊かな郊外をドライブしてみてください。
高齢者の皆さん、快適な生活を続けるため目に自信があっても、免許証の更新時にはぜひ眼科健診をお勧めします。もしかすると白内障、緑内障など指摘されるかもしれません。
写真は紫陽花の原種といわれる山紫陽花です。梅雨によく似合う庭一面の紫陽花は素敵ですが、山庭で出会った清楚な山紫陽花は緑とマッチしてしばし眼の保養となりました。(T.A)